10月13日に沖縄県読谷村の道路建設現場で鉄骨が落下して直撃した50代の男性作業員が死亡する事故が起きました。
この事故の施工業者がどこなのか?そして事故の原因について話題になっているようです。
今回はこの事故の詳細について調査してみたいと思います!
沖縄県読谷村・鉄骨落下事故とは?
警察によると、事故があったのは読谷村大木の道路擁壁の建設現場で、13日午前9時55分ごろ、
男性が鉄骨に挟まれた。腕から出血。呼吸はある
と消防に通報があったそうです。
現場で鉄骨を撤去する作業をしていたところ鉄骨の一部が外れかけ、
それを修復しようとした50代の男性作業員に、
長さ4メートルから5メートルの鉄骨が2メートルほどの高さから落下して直撃したということです。
消防が駆け付けましたが男性は心肺停止の状態で病院に運ばれ、間もなく死亡が確認されました。
読谷村大木のメイン大通り(58号線)の交差点付近が現場のようですね。
ニュース映像と照らし合わせてみても、国道58号線と県道6号線の交差点となっている
工事予定地となっている場所が現場と見て間違いなさそうですね。
沖縄県読谷村・鉄骨落下死亡事故に対する世間の反応
この事故に関して、早速ニュースサイトで話題になっているようです。
一部のコメントを見てみましょう。
「元請業者は何をしてるのか?」という厳しい声。
公共物件を落札するゼネコンは、安全管理は超徹底しているはずですが、
それが形骸化したものになっていた可能性もありますね。
「建設現場の死亡事故が最近多い」という声が、かなり目立ちました。
このコメントではさらに「短工期で、しかも無茶な金額で発注をする側(国や県)」と
「人手不足の中、仕事を(ムリして)受けてしまうゼネコン」の問題点を指摘していますね。
実際に最近は生コンや鉄筋などの原材料価格の異常な高騰のせいもあって、
『価格高騰前の基準で金額(積算額)を決める国や県』に対して
『少しでも利益を上げたいけど、希望額では落札できないゼネコン(業者)』との間でミスマッチが起きている状況です。
これのせいで全国で”落札者なし”の公共工事が増えてます
当然、現場の人員もギリギリの人数で運用していることが多く、
それも事故の原因ではないかというコメントが散見されました。
沖縄県読谷村・鉄骨落下死亡事故の施工業者はどこ?
施工業者について調査を進めてみたところ、
この工事に該当すると思われる公共工事の入札情報がいくつか見つかりました。
まず今年6月26日に公表された入札公告によると、
「令和5年度読谷道路5工区補強土壁工事」という名称の工事情報が掲載されていました。
ただし工事は2種類に分かれているため、
『その1』と『その2』のどちらが今回の事故を起こした工事に該当するかは今のところは不明です。
まずは、『その1』を落札した施工業者についての情報を調べてみました。
『その1』の工事は地場のA社
(※参考 https://nsearch.jp/nyusatsu_ankens/6499b6657875f545149a9f88)
各種公共工事の落札結果を紹介しているページがあり、
そちらを参考にしました。
これによると『その1』の工事は沖縄県に本社を置く地場の建設会社が落札したようですね。
ただし今回の事故がこちらの業者が落札した『その1』の工事かどうかも、
現時点では特定が難しいため、モザイクをかけています。
今後特定が進めば情報を更新していきたいと思います。
『その2』の工事は福岡県のB社
次に『その2』の工事を落札した業者について見ていきましょう。
(参考 https://nsearch.jp/nyusatsu_ankens/6499b6757875f545149a9fa2)
こちらの工事を落札した業者は福岡県に本社を置くB社です。
九州全土のさまざまな公共工事を手掛けた実績があるようですね。
どちらの会社の工事で起きた事故なのかは今のところ情報が少なくて特定は難しいですが、
今後新しい情報が入り次第追記していきたいと思います。
ちなみに公共工事はほとんどの場合、実際に現場で作業をする職人は、下請業者となることが多いです。
今回お亡くなりになった方も二次下請け・三次下請けの作業員だったことが考えられ、
直属の上長の指示等にも問題がなかったか今後調査が行われるものと思われます。
もちろん元請業者の監督責任は問われて当然ですが、ある程度事故の調査が進まないと、
元請業者の責任がどの程度問われるかも見えてこない部分があります。
ぜひ調査を徹底して、今後こういった痛ましい事故を起こさないように対策を打って欲しいものですね。
お亡くなりになった男性作業員の方のご冥福をお祈りします。