『蛙化現象』という言葉がふたたび話題になっています。
SNS上で幾度となく話題になっている言葉ですが、
なぜ『蛙化現象』と呼ぶかについては、グリム童話の「カエルの王様」が名前の由来になっているようです。
王女様が気味悪がっていたカエルを壁にたたきつけると、カエルが王子様の姿に変身した。
この話の真逆の意味で「王子様のようにカッコいいと思っていた相手がカエルになってしまった(幻滅してしまった)」という意味で、”蛙化現象”と呼ばれるようになりSNSを中心に広まった。
というのが由来だそうです。
なんというか・・・ネーミングセンスが秀逸ですよね(笑)
ちなみに具体的にどういう状況を指すのかというと、
他にも、
・フードコートでキョロキョロ自分のことを探している
・飲食店で店員さんを呼んでいるが気づいてもらえない
・チャージ不足で駅の改札に引っかかる
などなど(笑)
男性側からしたら、「え?そんなんで冷めちゃうの?」という声も聞こえてきそうですね。
ちなみにX(Twitter)でも蛙化現象はよく話題になっているようです。
蛙化現象は以前からある言葉!?
そんな、今話題の蛙化現象ですが、最近になってたまたまSNSで若者の間で流行っているというだけで、
実は以前から使われていた言葉だったというのはご存知でしょうか?
過去のTwitter投稿を見ても、たびたびこの言葉が使われていたようです。
蛙化現象は30代以上でも既婚者でもあるある!?
つまり何が言えるかというと、これは今に始まった話ではなく、年齢を問わず昔からよくある現象だと言うことです。(女性側に多いのは昔から変わらないですが・・・)
「長年あの人と付き合ってきたけど、冷めてしまったの」
「あの姿を見たときに急に愛情が無くなってしまったわ」
という女性が男性に対して「冷める、幻滅する」というのは古今東西よくある話です(笑)
たとえば出会った頃はお互いに大好きで付き合ったり結婚していても、旦那さんや彼氏として距離が近くなって数年経つと、日々の生活の中で、
- 旦那の嫌な一面を見て急に気持ちが冷めた。
- 彼にこんな嫌な一面があるんだ・・・。
と、気持ちが冷めてしまって蛙化現象に陥る女性は意外と多いようです。
パートナーが蛙化する瞬間その1:やりっぱなし
パートナーに対して冷める瞬間として多いのが、「やりっぱなし」です。
この理由で愛想が尽きる人は実は少なくありません。
多くの男性は「え?これだけで?」と思うかもしれませんね。
ただ1〜2回程度であれば、許せる範囲であったとしてもあまり頻繁になると
「もう!いい加減にしてよ!」と思う女性が多いことは頷けます。
しかも結婚や同棲をしている場合、これが毎日となると、
パートナーへの気持ちが冷める原因となってしまいます。
特にこれから紹介するパートナーのやりっぱなし行動に気持ちが段々と冷めてしまう女性は少なくありません。
男のやりっぱなし一覧
- 仕事から帰ってきたら、靴下が脱ぎっぱなし
- トイレの扉が開けっぱなし
- 洗面所の髪の毛が散らかりっぱなし
- 髭剃りが出しっぱなし
- 飲んだ空き缶が机に置きっぱなし
- 料理を作ってくれても、食器がそのまま放置されている、掃除が雑
- トイレットペーパーを使い切ってもそのまま
- 電気をつけっぱなし
普段家事の大部分を奥さんが担当するからこそ
慣れない家事をしたときに「やりっぱなし」にしてしまって怒られる旦那さんは多そうですね(苦笑)
パートナーが蛙化する瞬間その2:日々の積み重ね
パートナーに対して蛙化する理由として意外と多いのが、「日々の積み重ね」です。
日々の小さな不満の積み重ねが溜まりに溜まって、
急に『あの人なんて、もうどうでもいい。気持ちが冷めた』となってしまうケースです。
どんな人でも許容(コップ)できる上限があり、
毎日少しずつでもコップに溜めていけば、いずれ不満が爆発します。
相手としては、「過去のことを急に言うなよ…」と考えているかもしれませんね。
しかし、これまでの過去の事が、積み重なることで急に気持ちが冷めてしまうのです。
パートナーが蛙化する瞬間その3:モラハラ発言
たった一回、たった一言でも、言ってはいけないようなモラハラ発言をしてしまうことで
急激に相手への気持ちが冷めてしまう事があります。
もしかしたら相手も精神的に余裕がなく、うっかり口に出してしまったのかも知れませんが、
相手を傷つけるようなモラハラ発言をしてしまうと、取り返しのつかないことになる可能性もあります。
モラハラ発言の代表例
- 俺が家事した方が上手くできる
- 家にいるんだから時間あるだろ?
- なんでそんなに頭が悪いんだ?
- 何も出来ない人間だね
- お前にできるわけない
- 俺に口ごたえするな
- 自分に非があっても認めず、逆上する
パートナーが蛙化する瞬間その4:浮気・借金・不倫などが発覚したとき
パートナーの浮気や借金、不倫などが発覚して冷静な気持ちでいる事ができる人はいません。
人として、問題がある行為が発覚した時に、一気に相手への気持ちが冷めてしまいます。
浮気をしている事実が発覚すると
一気に感情的になって「こんな男を選んで私はバカだ・・・。」と自分を責めてしまいます。
蛙化→離婚はちょっと待った!!
結婚している方であれば、パートナーに対して蛙化現象を起こしてしまうと、「離婚」が頭をよぎってしまうこともあると思います。
しかしそれは危険ですので、一旦落ち着きましょう。
本当にパートナーと別れてしまった場合に、
・経済的に数十年先まで困らないか
・子供(家族)の生活は確保できそうか
という経済的な面だけでも一度冷静に考えてみた方が賢明と言えます。
感情に任せて動いてしまって、その先何十年も後悔することになってはいけません。
「女性は気持ちが冷めたら二度と元には戻らない」なんて言葉を聞いたことありませんか?
でも、気持ちが元に戻るかどうかは、相手の言動や本人の性格に左右されるので男女の差はないはずです。
パートナーへの愛情が冷めたかもしれないと感じていて、
私は女だから、もう気持ちは戻らないだろうななんて決めつけてはいけません。
もう相手のことは好きになれないなんて考えてしまうと、気持ちはどんどんとマイナスへ向かってしまいます。
「ここも嫌」「あれも嫌い」と相手の粗探しをしてしまい、私の気持ちは冷めているという確認作業を始めてしまいます。
ふたりの関係を修復したい、また以前のように相手を好きになりたいという前向きな気持ちが少しでもあるのなら、
夫婦関係が良い方向へ向かうように動いた方が建設的と言えます。
旦那に蛙化したら離婚するしかない?
「旦那に”蛙化”したから離婚したい」と思っても、それだけでは離婚理由が曖昧すぎて、
旦那はもちろん周囲も納得しないでしょう。
なにより、蛙化したというだけの理由で離婚をすれば、
次に良い人に巡り合えても同じことを繰り返してしまう可能性が高いです。
解決するための行動を起こさずに「冷めたから」というだけで離婚をすれば、後悔してしまうケースも多くあります。
旦那の言動がどんなに悪くても、まずは奥様も、夫婦関係を修復するための行動を起こすことが大切です。
DVやモラハラ、度重なる浮気や借金などの深刻な問題でない限り、離婚は最終手段にした方がいいですね。
「離婚しか道はない」なんてことは決してありません。
蛙化現象を食い止めるための対策
蛙化現象を起こしてから以前のように気持ちを復活させるのは、そう簡単なことではないかもしれません。
一気には、仲の良かった頃に戻るのは難しいケースが多いでしょう。
しかし、離婚(別れ)を決断していない状況であれば、今すぐに「好き」「嫌い」と気持ちを白黒ハッキリさせてしまうのはお勧めできません。
どんなな人でも気持ちには波があります。
それは数日程度で訪れてくる波ではなく数年単位で訪れてくるので
今嫌いと思っていても数年後には愛情が復活することもあります。
ですので、最初から「気持ちには波があるものだ」と考えていれば
相手に対して多少幻滅することがあっても「あぁ、これが蛙化現象ね」という軽い気持ちで受け止められますし
「でもこういうところは好き」と相手に歩み寄る余裕も生まれます。
・1日数時間だけでも休息の時間を取ってみる
・素直に相手の気になるところを伝えてみる
・コミュニケーションの量を増やしてみる
・懐かしい場所、思い出の場所でデートしてみる
こういったことを普段の生活に取り入れてみて、相手とのコミュニケーションを増やしたり
自分と向き合う時間を増やしてみることで「気持ちの波」が落ち着くかもしれませんね。
まとめ
今回は、「蛙化現象」について見てきました。
若者の間で最近になって流行っている言葉ですが、昔から(特に女性に)あった話で、
今に始まったことではないということが分かりました。
つまり10~20代の男女だけでなく、30代以上にも起こりうる現象なので
「一気に離婚!」などといったことにならないように、その対策についても書いてみました。
単なる「気持ちの波」によるものだと知った上で、この現象が起こっても余裕を持って相手と向き合う必要があると感じました。
老若男女誰にでも起こりうる現象のようですので、
相手の好きなところは常に忘れずに、蛙化現象と付き合っていきましょう!